子どもの歯の予防
1. 患者様へ伝えたいこと

子どもの歯(乳歯)は永久歯と比べ、虫歯が進行しやすく脆い歯です。適切にお手入れができなければすぐに虫歯になり、あまり悪化すると永久歯にダメージを与えてしまい、歯が正常に生えてこなくなったりしてしまいます。永久歯を悪くしてしまえば、今後の人生にずっと禍根を残すこととなりかねませんので、適切な予防と治療をしっかりと行っていきましょう。
2. 原因
大人と同じく虫歯菌による感染症です。虫歯菌の量、お口の中の糖分量や滞在時間、日常の歯磨きに大きく依存します。
3. 検査
歯磨きのやり方や頻度、食生活について確認していきます。虫歯菌のお口の中の量を調べることもできます。ただし菌の量を減らすことができるわけではないため、基本的には生活習慣の改善が前提となります。
4. 当院での治療
適切な歯磨き習慣と食習慣についての指導を行います。6〜8歳ごろまでは大人による仕上げ磨きが必要と言われています。本人の歯磨きだけでなく、大人による仕上げ磨きに関しても指導を行って改善していきます。また歯を溶けにくくするために、フッ素による歯質強化を行います。15歳未満のお子様に関してはフッ素による歯質強化や、シーラント(予防填塞)処置が保険診療で行えます。
5. 予防で大切なこと
子どもも歯を磨いていないわけではないのですが、正しくできていないため歯垢が除去できていないことがほとんどです。自宅でも歯垢染め出し液などを用いて視覚的にわかりやすい状態で歯磨きを練習していただくのが一番の近道だと考えられます。また食生活としては、「いつでも好きなときにジュースやおやつが食べられる環境」にしないようにすることが大切です。おやつや間食をとることは子どもの成長過程で必要なことですが、長時間にわたって食事や糖分の含んだ飲み物を摂取することで歯が溶けていく時間が長くなります。おやつを食べるとしても決められた時間にしっかりと食べて、それ以外の時間帯は水や麦茶などの糖分を含まないものしか口に入れさせないようにすることが効果的です。